生まれ変わりの旅で有名な出羽三山。丑年の今年に湯殿山にお参りすると12年分の御利益を得られるとされる「丑年御縁年」です。12年前もお参りしました。今日も秋晴れに誘われ多くの参拝客の姿がありました。
 第32代崇峻天皇が蘇我馬子に暗殺されたため、その皇子である蜂子皇子が従妹の聖徳太子の勧めで出羽の国に逃れ、593年(丑年)に羽黒山と月山、605年(丑年)に湯殿山を開山したことにちなんで出羽三山にとって丑年は特別な年なのです。
 「奥の細道」で有名な松尾芭蕉のみちのく行脚の最終目的も「観音浄土の羽黒山(現世)」⇨「阿弥陀浄土の月山(霊界)」⇨「弥勒浄土の湯殿山(来世)」の輪廻転生を実体験することだったと言われています。特に湯殿山での見聞きについては「語るなかれ聞くなかれ」とされ、芭蕉も
湯殿山の部分については、「総じてこの山中の微細、行者の法式として他言することを禁ず。よって筆をとどめてしるさず」と記し、「語られぬ湯殿にぬらす袂かな 」という句を詠んだだけです。また、即身仏入定の地でもあり、国内現存18体のうち6体がここで生入定した僧侶です。
 湯殿山の後、鶴岡市致道博物館と酒田市美術館を見てきました。刈り取りが終わった庄内平野の果てに出羽富士「鳥海山」が大きな裾を広げていました。

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▷秋晴れの湯殿山神社
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▷12年ぶりに鳥居をくぐりました
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▷ここでは牛は神様です
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▷摩耶連山
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▷酒田市美術館から「鳥海山」
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▷秋が深まってきました